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 2019/5/30(木) お昼休み時間帯を活かして、智頭町森のようちえん(まるたんぼう・すぎぼっくり)の健診に出かけました。(昼休み時間帯の健診は定番。子どもたちの生活リズムに合わせ、ちづ保育園も昼休み時間帯の健診です。)

 当日の活動の地・健診の地は横瀬川流域でした。

 長椅子を陽光を背に受ける木陰に設置して、自身は端に座り、順々に馬乗りのように座って並び、健診の開始です。「こんにちは!お名前は?」「モシモシしましょう(聴診)。おなかもみます(腹部の触診)」、この際に「おめめを見せて!」と促し、アイコンタクトを保っての触診で、次いで、首の触診をし、「大きなお口で、アーンと言って」と口内の視診もします。「今度は背中です」と声かけをしつつ、両脇を抱えて抱き上げ、長椅子から降ろして背中を向けます。「足をそろえて、おじぎをしましょう」と、背骨(脊柱)の視診をします。勿論、この間、視線の合う時間、表情・態度や皮膚所見も診ます。そして、「おわります。タッチ!」と、手のひらを合わせて、「ステキでした!」と声をかけて健診はオワリ!

 現地に到着して即から、自身、心をリラックスさせ、笑顔で子どもたちと手をふり挨拶をします。この時点で健診は始まっています。豊かな森(:輝くみどりの環境)の中、横瀬川の渓流を目に留めつつの健診を通じて、子どもたち・環境から、自身がエネルギーを得ていることに気づきます。確信的な思いです。

 子どもたち一人ひとりの生き生きとした言動、大人への気遣い(:大人社会の制約・規制)を感じさせない伸びやかさを、確かなこととして体感します。一方で、子どもたちの間には、お互いを気遣い支援する言動も育まれていると、順々に健診を続ける際の光景(:風景の記述よりは、生き生きと光かがやく子どもたちのかかわりなので、光景!)を通じて感じます。

 自然に育まれている幼児の育ちは、(大人・専門職が良かれと設計した)人工的な環境では決して得ることができないでしょう。せせらぎの音・風が鳴らす樹木の葉がそよぐ音、時間帯によっては、小鳥の囀りなどナド、音楽的な本質もかかわりあいます。小澤征爾さんなど、世界的な音楽家は異口同音に「あなたの音楽を!楽譜の演奏では音楽にならない!もっと自然を感じて!」と言った啓発を若い学生たちに話しています。つまり、技術が優れているだけでは、音楽家として、聴衆の心を惹くことにはならない。感動させる音楽家・個性豊かな音楽家は、生きていること・人生がどんなに素晴らしいか、或いは、アンサンブルやオーケストラにおいて、お互いの個性を理解し、融和させて、個々の力を上回る音楽が奏でられることになります。オーケストラの際は、指揮者の個性・人間力がより一層大きな役割を果たすことになります。例えば、グスターヴォ・デュダメルは、若いけれど、彼の表情・指揮ぶりからは、「人生って何て素晴らしいんだ!・皆と共に演奏することって、嗚呼とても幸せだ♪」と感じています。Bravo!を超えた Bravissimo!!

 日本の都市・大都市と比べ、ウィーン(・ロンドン・パリ)は公園都市とも称せられます。フツウの住宅街にも、歩道がほぼ完備され、車道との間には大きな樹木が並んでいます。各所に大樹が多い公園があり、再々、子ども・家族のゾーンが安全確保のための金網フェンス内に設置されています。ウィーンでは王宮庭園(Burggarten)の一角にもあります。つまり、都市であっても緑が豊かな環境に人々が育まれています。勿論、智頭町は、その比ではありません。謂わば、森・緑の中に人の暮らしがあるのです。その山間地の多様な森の中で、子どもたちが日々育まれることは、絶対論的に、価値の高いことと実感します。

 約30年になりますが、暉峻淑子著「豊かさとは何か」に学びました。或いは、ミヒャエル・エンデの「モモ」(大島かおり訳)を知ったのはいつのことだったか・・・。やるせない、凶悪な事件が相次ぎ、自身・家族に責任がないのに、被害に会い、中には命を亡くす方も・・・。世界的にみれば、豊かな国日本と言えます。日本の子どもたちの相対貧困率が高いのは事実ですが、社会の歪がもたらした現状です。ゲームに埋没する生活(ゲーム依存)がWHOから、新たな大脳の疾病として認識される時代になりました。これも現代社会の歪所以です。固有の遺伝子と環境要因の結果、幸せに向けて大脳・心身が育つのは是として、多種多様な貧困が同居している家族であっても、お互いの関わり合いが希薄になり、テレビ、ゲームや、現実社会から逃避した(と言いせざるを得なくなった)結果、仮想社会である)ネットを通じて、大脳の育ちに歪が目立つ社会となり・・・ (書き出したら止まらないので中断)

 要するに、幼児期に自然に育まれ、個々の育ち・理解度に応じた知恵を働かせ、感動を得ることは、極めて大切なことと確信します。森のようちえん(:まるたんぼう・すぎぼっくり)の健診を体験し、子どもたちの様子を体感し、つい書いてシマッタ・・・

​[以上、推敲なし:感じご返還など、笑いがあるかも・・・]

 

付] この日の活動の地・健診の地は横瀬川流域(:ココの下流域 / 中原夢来キャンプ場・あけびの家)

​ 以上の写真5点は、[森のようちえん まるたんぼう]のブログ「緑の中の健康診断」からの転用です。

(ご許可いただきました。ありがとうございます。) 

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 自身、公私ともにジイジです。

が、子どもたちと向かい合う際には、心は子どもたちと同じ・・・。

 子どもたちにとっては、学歴・職歴などは無関係で、その場において、子どもたちのどんな関係性が育まれるかが最も大切であり、子どもの受容を待って、聴診器や手が動き始めます。

 この日は、まるたんぼう の小さな年齢の子たちが最初に周りにいました。長椅子に縦列を作って座ることを促しても珍しく反応がない・・・。彼が「ハーイ!」と応え、小生に前に座ってくださいました。小生は、彼に対し、子どもと同じように、「こんにちは!お名前は・・・」から開始し、診察をしていったのです。勿論、抱き上げて地球面に降ろすには重すぎますので、自発的に降りてくださいましたが・・・。背中も診せてもらい、「ハイ!ステキでした」「ありがとうございました」。タッチ!で、診察を終えました。大人のこの様子を見た後、子どもたちは順々に長椅子に馬乗り遊びのように座り、写真が示している通りの診察が、ほぼ途切れることなく続いたのです。

 令和元年6月2日(日)朝 子どもたちの表情・態度を思い出し、つい書き加えてシマッタ・・・

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 森のようちえん まるたんぼう の健診を初体験した際も、今回とは場が異なりますが、“森の中”でした。子どもたちを見守る大人たちにとっても初体験のことで、戸惑いの様子がありました。勿論、小生も定番の建物の中・室内ではなく、屋外・・・それも“森の中”・・・。

 環境にサッと浸り、直径が 60-70 cmありそうな、長さが 4-5 mの、それこそ大きな まるたんぼう が地面にあったのです。今回は長椅子でしたが、同様に、陽の光も見て、丸木の端に座り、子どもたちに小生と対峙して、並んで座るように話しました。

 子どもたちが生き生きとした表情で健診を受ける様子をみた大人たちの感動は大きかったようです。この日、たまたま視察・見学に来ておられた大人たちも同様に感動されたようでした。今も新鮮な思い出です。

 

 ある年は、予定された日時は、寒冷で、小雨模様でした。雨宿りが可能な古民家での健診になりました。環境は雪が残り、庭には(雪かき後の)残雪が塊になっていました。古民家の縁側と室内の戸は開放されたままで、室内での健診ですが、通例の机・椅子はありません。目に留まったのが座布団! 使用許可を得て、小生は明るい縁側を背にして、座布団1枚。子どもたちは、座布団を5枚(いや6枚だったか)重ねて、椅子のようにし、(座高が高い)小生との目の高さが合い易くしました。

 まるたんぼう・すぎぼっくりの子どもたちが、順々に座布団に座って健診を受けました。服は、とくに、お腹・背中周りの、つまり、上着の端は、雪が溶け、冷たく濡れた状態でした。従って、小生の手も冷たく濡れがちになりました。内心「よくぞ、この服の状態で、大脳・体が適応しているなァ・・・」と、嬉しい驚きを感じつつの診察が続いたのです。

 

 大脳・身体は、当然のことですが、環境に適応しつつ育ちます。自身、1983年初夏から、風呂上がりに水シャワーを励行するようになりました。智頭に異動した2003年11月以降、冬季においては、宿舎の浴室は構造上、外気温と同じ環境にあり、かつ、水道水はトコトン冷たい・・・。かつ、風雪の強い夜、(妻が居ない一人の時にはシャワーのみで済ませることも再々でしたが)、半ば体を震わせながら、「ナ何で、水シャワーを・・・」との自問自答をしつつの継続でした。

 思い出しました。外気温と同じ古民家の“健診会場”で、幼い子どもたちは、寒さで体が震えている様子も伺えました。が、勿論、育ち・適応を信頼していますので、大人たちに特別なコメントをすることなく、見守りました。震えながらも、子どもたちは笑顔ですし、健診を受けるために、体を動かさないで並んでいたからの震え(:体温を上げるための生体の防衛反応)が出たのでしょうが、戸外で体を動かしている際には、震えは消失していたろうと思えます。そう、服を雪で濡らしながらです。

 

 転じて、予防接種には、免疫強化のために、追加接種(:ブースター効果を得ること)は定番です。とくに、不活化ワクチンの際は、効果の持続が弱いので、3・4回と繰り返します。(青年期以降、成人年齢においては、、不活化ワクチンの効果が減じるので、渡航など、必要に応じて、身の安全を守るために追加接種することも必要になります。)

 森のようちえん を通じて、こどもたちが日々体験したことも然りで、学童期以降においても、体験の強化は必要と考えます。現代日本の社会の仕組上、メディアなどに慣らされ、“標準化”されてしまい、いつしか自然・森に育まれた大脳・身体の貴重な体験の記憶が劣化することを懸念します。

 大人になると、自身の力で、自己啓発・実践し、何を大切にするか、時間・体験をどう活かすかを自己責任でこなしていくことが可能になります。キーワードがいくつか沸き上がります。付和雷同、信念・・・。そう、[命]を基盤とし、大切にすること、[夢]を育み続けること、より具体的に・実践に至るように[創造]し、多種多様な[挑戦]を続け、[表現]をし、[感動]する人生が願いになります。

※[感動]には、山野草を眺めて、或いは、山の緑を眺め、自身・個での感動と、一方、家族・仲間と共感しつつの感動があります。[表現]も多種多様で、個人での表現(:この文章・HPなども)や、仲間と共に多様な過程を経て表現する・・・。

 森のようちえん の園児が、学童・生徒、やがて、学生・大人に至る年月を通じて、“生き生き”とした人生とするための[6つのキーワード]を、保護者・大人の各々が大切に実践を重ねる姿勢であり続けることが願いとなります。

 “生き生き”とした大人・保護者であり続ける中で、子どもたちも影響を受け、ブースター効果を得る家族・仲間体験になり得ましょうし、そうした体験を自ら求め、重ねることになりましょう。

 自身、想定外でしたが、つい、願いを込めつつ、書き続けてシマッタ朝になりました。

今日・2019/6/2(日) は病院宿直の日

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追記)[6つのキーワード]は、ココ[智頭中3生徒を対象とした特別授業]の中に(も)あります。(後段・下から三つ目のスライド:解説文付)​ ご通覧ください。

関連:[地域医療15年:保護者ニーズと成育医療][智頭病院に異動し17年目:古希

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 備忘録:2019年の秋の健診は11月21日(木)昼休み時間帯に、会場は春と同じく横瀬川流域(中原夢来キャンプ場・あけびの家)の敷地内でした。着替えの時間がなく、百均のイボイボスリッパ・裸足で、半袖姿 : 時折、日差しがありましたが、冷気を体感し、一方、緑に囲まれた心地良い戸外に親しみつつの健診でした。

 平日の昼時間帯に、森の中に居れること自体に感謝しつつの健診は、とても貴重なひと時です。そう、子どもたちの笑顔、態度、関わり合い、会話・・・全てがうれしく、微笑ましく、智頭病院で成育医療を担う小児科医であることに、今も感謝しつつ書いています。[今:当直明けのお昼の検食後 2019/12/27(金) 12:35]

森のようちえん(鳥取県智頭町) “森での健診” [2021/11/18]['21/6/1]['20/11/19] ['20/5/26]['19/5/30

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