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「入院したくない」とのお母さん方の願いに応えるために、脱水状態・傾向を避けることはとても重要です。お風呂やプールは栓を抜くと水位は平行に下がります。が、ヒトの体は、司令塔である大脳の循環を保ち、一方、消化管の循環は低下し易い状態になります。結果、消化吸収機能が低下し、嘔吐を来すこともあります。

ノロウイルスや乳児のロタウイルスによるウイルス性胃腸炎の際は、主な病変部が小腸であり、一層消化吸収機能が低下します。さらに、脱水が高度になり、仮に、大脳循環が低下徴候を来すほどになると、意識障害や痙攣発作を来す誘因にもなると考えています。

季節性インフルエンザの流行期には、マスコミ等は、決まって水分摂取と十分な栄養を喚起します。感染症を発症した際や疲労時には、肉・魚類や脂肪分、生ものを避けて、炭水化物(でんぷん質)を重視することが大切です。とくに、乳幼児から学童においては、大切にしてください。大脳のエネルギー源はブドウ糖であり、代謝を安定させるためには、炭水化物が減らないことが大切なのです。

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