top of page

国民健康保険智頭病院は、毎月 運営会議 を開催し、終了前に、部門紹介 の企画を継続しています。

2020年6月は24日の開催で、22日のやや遅い午後に、(先回の医局当番の際は、小生が担ったのですが、)院長が「今月は医局が当番だ。内科が・・・。困った時の大谷頼みだ」と、小生に託してきました。

22日夕から書き始め、つい、思いが沸き上がり、23日にかけて、結局 A4版 4頁(両面印刷 2枚)に!

自身の備忘録として、以下、新型コロナウイルス感染症の考え等を残すことにしました。

自身の“読み”などが妥当か否か・・・ ちなみに、3月始めの安倍首相の超勇み足発言に、ほぼ全国が、マサカ!で、追従し、子どもたち・保護者を苦しめた憤り(と祈り)は、思い起こせば、今もなお・・・。

その後は、専門家会議等の見解を重視した展開が持続していました。が、アベノマスクと揶揄される税金の無駄遣いにも辟易しています。全国民一律に10万円もハテ?!世帯主宛に人数分が、申請すれば、届く方式ですが、マイナンバー制度の未浸透・貧弱さなどと、ネット申し込みの不具合から郵送に転じるなどのドタバタ。そして、何よりも、住民票すらない(かもしれない)困窮者や、DV・虐待の家庭内被害者(生活の場を別にせざるを得ないでいる弱者)においては、強者の世帯主が人数分(4人ならr40万円)を独り占め?!

と、アレコレある中での今(2020/6/23)、自己啓発的要約を兼ねたような、思いつくままの資料となりました。

bna

感染症・・・ COVID-19(“新コロ”と略)関係 [書き過ぎたので、1nなど付番]

b“新コロ”前、 n“新コロ”禍中・最中、 a“新コロ”制御期

b:標準予防策 : 日本人のマスク着用と西欧人など文化の違い
表情の豊かさが美徳とされず、目は口ほどにモノを言いで、マスク着用に抵抗がない日本人
例えば、オーストリアでは、道路・電車内など、公共の場でマスク着用は医師の許可制:テロ対策のために、顔を隠さないのが常態 → n:公共交通機関内ではマスク着用を義務付けるように変化
a:予防接種が普及し、重症化を阻止する治療薬が普及した後を“新コロ”制御期と定義(大谷)

1 n:デキサメサゾンの有効性が唱えられたが、重症化例が最重症に陥るのを防ぐ、入院・集中治療水準での効果であり、a には程遠い。先進各国で、各種の予防接種が開発中だが、効果判定および副作用評価のために(進化したAI、ITによっても、反応するのは大人数のヒトであるため、)2-3年はかかる。
2022-3年頃までは、上手にnをやり過ごすことが政府・地方行政、国民・県民・町民に求められる。即ち、大人数での発症(クラスター)を来さない振舞い・生活様式が、とくに、免疫能が低下している人をみる(診る・看る・介護する)医療機関・施設等の職員に求められる。

2 n:日本のPCR検査数は人口対比で、先進国にあるまじきで、少ない! 見逃しが多いのでは?!と欧米先進国等はみるが、死亡数が少ないことから、蔓延してはいない。東京でのサンプル検査で(信頼性はともかく)抗体陽性率0.10%であったことも裏付けている。(付:大阪 0.17%~検査したサンプル群の違いによるのであって、大阪の蔓延率が高いとの評価にはならない。)

3 n:収束と終息〔収束から終息への願い〕:新聞や公的広報誌などで、混同使用があるので留意を!
 痘瘡は種痘の普及により終息(特殊な研究室ではウイルスが残存)ポリオは終息に至っていない。
 季節性インフルエンザは、終息には至らない(予測)。毎年、流行は収束し、その後は散発程度。
 COVID-19 は、数年後の終息を願いたいが、まずは、地球規模での収束を図ることになる。

4 n:(海に囲まれた島国ゆえ)高温多湿の日本では、夏季のマスクは、危険性が高い。政府は、既に、必要に応じてマスクの着脱、“3密”回避のためのマスク着用を啓発しているが、浸透していない。

5n:マスクの意義について、何のために着用するのか? 再考を!
1a)咳(初期の乾性咳嗽)・くしゃみが出る人:閉鎖空間においてはマスクの着用は必須。かつ、成人が遠慮のない咳をした際やくしゃみをすると、マスクが浮いて、環境に飛沫(室内空気が乾燥しているとマイクロ飛沫)が拡散! 回避するべく、下を向いて、両手でマスクを覆う所作が求められる。

1b)発熱(ウイルス血症):通常の呼吸において、ウイルスを排出している。マスクは必須
※ 長時間飛行する航空機内:日本⇔西欧など、12時間前後の搭乗中、発熱を来す例があり得る。ウイルス血症となれば、咳をしていなくても多量のウイルスを排泄する。機内は気圧が低く、湿度が低いために、マイクロ飛沫~飛沫核感染の様相を呈し得る。⇒ super-spreaderスーパー・スプレッダー
※ Sはくと(最長約3時間)、Sいなばや快速・普通(最長2時間)、高速バス:(発熱者が乗車するのは論外で)未診断の発症初期患者が乗車し、咳嗽・くしゃみでウイルスを飛散させる例はあり得る。

2)新コロ患者と“3密”環境にいる際:マスクの適切な着用でも被感染防御の観点では限界がある。
※ マスクを正しく着用することが大切であることは論を待たない。不適切な装着例を再々見かける。
 :鼻を開放している。鼻梁と頬の間に隙間がある。顎の横・下部分が浮いている。
※ ノドを痛め易い人、花粉症、喘息発作を来し易い人など、個々の健康状態に応じた着用もある。
※ 着用を求められる店に入り、市民生活用のマスクを着用することがあり得るが、息苦しさを体感するし、顔面の皮膚音が上がる(臨床実験で立証済)ため、集中力の低下を懸念する。
※ マスクの長時間着用で、汗疹性皮膚炎の例があり、幼児での鼻汁による汚染例は少なくない。
 マスクの非着用で、顔面の清潔・非汚染を図ることの啓発も必要です。

6n:第2波に備えた医療体制の構築:医療崩壊は、専用重症例対応病床の相対的不足による。“救うべき命の選別”は止むを得ない方策となる。例えば、20-30年先の日本を支える世代の救命が優先となる。
※ デンマーク等では、在宅生活が困難で、支援を得たグループホーム等での生活も困難に陥り、非医療的施設生活に至った例は、川の流れが(津波や高潮の例外を除き)逆流しないのと同様、医療施設での生活(入院加療)に戻すことはない。この基本が、社会通念になっている。
※ 高齢化率が高い日本においては、“良く死ぬ”(≒“良く生きる”)生命倫理に係る論議が希薄なままで、尊厳死に係る本人の意思表示、それを受け止める家族や(法的)支援者の了解(に至る論議・意思疎通)も乏しい実情にある。n“新コロ”禍中・最中は、議論するには良い期間にある。

7n:鳥取県東部生活圏における次の“新コロ”患者は・・・! クラスターの発生は・・・?
 ① 患者発生地域(都道府県)に出かけて、② 夜の繁華街・享楽施設など“3密”の懸念がある滞在をした人が、③ 体調不良を来すか、本人は全く無症状でも、“3密”となる家族・同居者に体調不良が出現し、その病状が新コロの可能性を示唆する場合(嗅覚障害、普段は健康だが、珍しく倦怠感が強い、珍しく発熱した、珍しく乾いた咳が止まらないなど)に、④ 医療機関等を受診・電話相談し、機を失することなくPCR検査(唾液など)指示がなされ、⑤ 2-3月頃と異なり、鳥取県の現状では保健所担当者が柔軟に検査を是として実施に至り、陽性と判明した場合(:現状では、保健所担当者が、胸部X線検査・CT、採血検査や、他の病気の除外を求めるのは不適切!~理解の普及を願う立場の小生)
 上記の(②~⑤)が損なわれた際に、“新コロ”感染者が、免疫能が低下している患者が多い病院や施設等で勤務する際や、“3密”になり易い休憩室でも、クラスターが発生する懸念が大きくなる。

8n:熱中症対策:よりきめ細やかな、かつ、実生活に即した具体的な啓発・提案が必須です。

8n補:フェイスシールドの効果:会話・発生時に飛沫の拡散を減量(周辺環境への飛散は皆無ではない。)顔を見せる。顔面の皮膚音が高くならない。通気性に優れている。
※ 新幹線にフェイスシールド(マスクなし)で、一人で乗車する様子をNHKが放映していた。

9n1:感染者数と死亡者数の乖離:ロシア、中南米、インドなど感染者数対比で死亡例が希少 ~“新コロ”の診断が、日本や西欧の医療水準(PCR陰性の臨床診断数例あり)で出来ない国・地域は多い。

9n2:EU加盟国間での移動制限が緩和され、カフェなどが、規模を縮小し再開 ~ 映像を見ると、マスクを着用せずに、“3密”の危険を感じるほどに、表情豊かに歓談している。収束には至り難い。

9n3: ソーシャルディスタンスの用語 : 厚労省は用いていない・・・
Social distance は、わが国におけり社会啓発用の造語的な使用 
CDC:Social Distancing

付) ウィキペディア:社会距離拡大戦略(英語: social distancing)

 ○新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言(5月4日)を踏まえ、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を具体的にイメージいただけるよう、今後、日常生活の中で取り入れていただきたい実践例・・・

上記表中の注釈・色付き太いアンダーラインは大谷)

[“新コロ”は自己啓発]★ 巧みに n を過ごして、a に至ることを祈念 (2020/6/22-23 思うままに)

追記) 2020/6/25

9n4: 例えば、イチローのバッティング : 投手が球を投げるまでは、集中しつつも、体をリラックスさせて、タイミング良く、バットを振り抜いているイメージを思い出す。或いは、チャンバラ映画等で、威張り散らす(弱い)侍が力を入れ続けて、他者に誇示している一方、達人はリラックスし、刀を抜く際に(心は清明なままで)素早い立ち振る舞いをする。威張り散らしていた侍は、切られてしまう。

 つまり、日頃は、周囲の状況を踏まえて、リラックスし、その時に、タイミング良く対応することは、感染制御・防御の見地でも同様です。

 “新コロ”対策と称して、“3密”等、周囲の状況を踏まえないで、常時防衛的な(実際は)不要・無用・無効な備品等を用いるのは不適切です。

 自身の生活・職責等を考慮し、上手な“新コロ”対応を図って欲しいと願います。

 マニュアル・指針・ガイドラインは、個々の全てを網羅的に下記示すことは不能です。要点を理解し、(知恵を働かせて)適切に対応することは、感染制御のみではなく、種々のことを含め、今後の人生を豊かにするために大切なことです。

9n5:[新型コロナの集団免疫 人口の約43%獲得で達成か 米科学雑誌 2020年6月24日 5時22分]

集団免疫・・・ 最新の研究で「居住圏において、43%の住民が被感染し、抗体陽性となれば、流行は阻止可能」と期待できる趣旨。従来は、60%は必要とされていた。日本では、ワクチン接種が効果的!

9n6:[中国 PCR検査1日最大370万人余可能に 2020年6月25日 6時38分]

北京で感染者が相次ぐ中、中国政府は早期に検査して感染者を隔離するなど対策を徹底していく方針。

対して、日本は、余りにも貧弱かつ遅滞した検査体制!

関連して、

9n7:[東京都55人感染「第2波につながらないか注視」専門家会議座長 22020年6月24日 19時24分]

​・・・夜の街など感染拡大のリスクが高い場所での感染者の確認が続いている。感染がそこから家庭や病院、福祉施設に広がることをとても警戒している。また、感染経路の追えない感染者も見つかってきていて、背後に見えないクラスターがあることを意味している・・・

bottom of page