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ご承知かと思いますが、(釈迦に説法を承知で)念のために、私見を・・・
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医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド 第1版 2020年2月13日 日本環境感染学会
http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_taioguide1.pdf  
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但し、第1版は、和歌山県の外科医・同僚や20歳台の千葉県男性が発症(2/14報道)する前の内容です。既に、市中感染として広がっているとの前提、当初予測より感染力が強いこと、(インフルエンザ同様)発症前の潜伏期における感染性が明らかであることを前提として、対応策を準備する必要があります。

関連資料
※ 新型インフルエンザを想定し、常に目標とすべきことは、大きなピークを作らないこと、智頭町民・市民社会の(パニック的受診、誹謗中傷など)混乱を避けることが重要になります。
※ 季節性インフルエンザ然りですが、高齢者が集団生活をする施設等の施設長・職員への啓発も不可欠で、発熱した・咳をするから受診・入院依頼の困惑を避ける啓発も必須!
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2)ウイルス学的診断 
ウイルス検査が行われてない段階では「疑い例」
ウイルスの検査対象は、既に、市中感染症の状態を呈しているので、
智頭病院などの場合は、下記(4)
「(4)発熱、呼吸器症状その他感染症を疑われるような症状のうち、医師が一般に認められている医学的知見に基づき、集中治療その他これに準ずるものが必要であり、かつ、直ちに特定の感染症と診断することができないと判断し(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 14 条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症に相当)、新型コロナウイルス感染症の鑑別を要したもの」
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臨床像から疑った場合は、(結核と同様に)
ヘパフィルターを活用しての感染制御
同時的に
「疑似症」として鳥取保健所に届出後、
指示に従い検体を提出
下気道由来検体(喀痰・気管吸引液)が望ましいが、
採取が難しい場合は上気道由来検体でも可
!採取担当職員が飛沫を浴びないことが必須
 ヘパフィルター空間内での採取
*エアロゾル発生手技(例: 気道吸引や気管挿管など)は、被感染の危険性が高まる。
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仮に、COVID-19陽性の際、
A) 指定医療機関の中病専用病室が空いて場合は、
救急搬送:救命士は完全防護服対応での搬送

B) 医療センターへの搬送(陰圧室の結核病室)非重症例

A/B) 病室から救急玄関までは、
患者はマスク、シーツで全身を覆う。
事務部職員がエレベーターを含め、動線となる廊下に他の職員、患者等を入れないこと!
院内移送が終了したら、防護服を着用し、動線環境のアルコールでの清拭消毒:その後エレベーターを含む動線を開放

C) 以上が不能の際は、智頭病院での管理

A/B/C) ICT は、COVID-19陽性患者の院内行動・接触歴を調査:濃厚接触者の確認
保健所(・智頭町保健師)は、同患者生活歴を確認しつつ、濃厚接触者の確認
聴診器や体温計、血圧計等、患者に用いた医療備品は、「疑診」時点から患者専用とし、毎回アルコール消毒を徹底
患者の持ち物は、・・・
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注)第1版(7頁)国内における患者の診療体制 3)一般の医療機関における診療
「帰国者・接触者外来を有しない一般の医療機関では、疑い例は診療の対象外」は無効!
第2版では、市中感染症となった(2/14)ことから、この項は削除ないし改訂されます。
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法律上の規定は「全国約 400 の指定医療機関への強制的な入院措置・・・入院中の治療費は公費負担」ですが、智頭病院での診療は、通常の保険診療となる現状です。

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最後に、2009年当時の新型インフルエンザ禍の際、初期に札幌市でのパニック写真:許可を得ていないので、かつ、10年以上経過しており、当時のURLが消去されているので、さらに、啓発目的ゆえに、許されようかと、使用しました。

​せっかくの機会なので、関連する作成資料も[温故知新]として添付しました。

2020/2/14(金) 11:10

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