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岡部信彦先生には、前勤務地・鳥取県立中央病院時代に、希少例に係る相談を電話でしていました。直接お目に係って意見交換をさせていただいたのは、2003年当時の SARS 禍時代です。

杏林大学(当時第三内科と記憶していますが)小林教授のご子息(内科医)が、香港 Queen Mary 病院に出かけられ、その報告会に出席し得ました。私事、小児科の責任と共に、10年以上、病院の感染制御に係る責務を担って来たこともあり、SARS対策の際は、鳥取県の現場責任者として、医師・看護師の安全を図る方策を構築して、同報告会に臨みました。終了後に

岡部先生(・小林先生親子)と、公表されている内容の深読み(私見)について、ご意見をお聞かせ(ご指南)いただいたのです。 

翻って、

2009年の新型インフルエンザ汎流行の際、初期予測と異なり、小児例の重症例対策が重要になり、開発されて間もなかったワクチン接種を急遽、ハイリスク要因のある小児、さらに、幼児から低学年学童へと順次対象が拡大しました。国の最新情報を得つつ、(2003年11月から異動していた)智頭病院 *2 では(東京都とほぼ同期的に)集団予防接種を実施 *3 しました。 

そして、COVID-19 に係る学年末長期臨時休校に係る私見(憤り・思いと祈り願い)を示し、かつ、 

岡部先生のご見解を学ばせていただいています。 

 

= ご相談 : 安全かつ質の高い検体採取方法(赤字部分)の是非 =

COVID-19 に係る検体採取について、安全かつ質・量を考慮し、下記の方法を考えています。 

是非について、ご意見いただければ幸いです。

01 電話があることを前提として、電話でのトリアージをし、

02 COVID-19 前提で診療を開始する際(1st. triage)、15時からと設定した(仮称)[発熱外来]に、病院の通用門外で自家用車 *4 内で待機してもらい、

03 担当医が風上に立ち、窓越しに、SpO2 値・脈拍数、体温を計測すると共に、顔色、呼吸状態等を視診し、

04 担当医が必要と判断した場合、ポリ袋*5 を窓越しに患者さんに渡して、① 呼気を活かしてノドを鳴らし痰を排出してもらい、さらに ② 鼻を啜って、上咽頭の分泌物(鼻汁・痰)を排出してもらう。ポリ袋の口を閉じて、担当医に手渡しをしてもらい、速やかに処理する。 

 

*1 小林治、他: 重症急性呼吸器症候群の臨床と対策.杏林医会34(2):83-90.2003(6) 

*2 奇しくも、お盆時期に延期となった2009年の日本小児科学会では総合シンポジウムで「過疎地病院における小児医療:医療圏一人小児科医の実践と夢」と題して依頼講演を担いました。

*3 智頭町が集団接種した新型インフルエンザワクチン 2009/11/15(日)~12/23(祝) pdf 28頁下段 

*4 公共交通機関ではなく、自家用車での来院が多い地域特性があります。

*5 食品用のポリ袋 ← 例として

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